片 手 業 夜叉ノ菊 片 手 業
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片 手 業 夜叉ノ菊 片 手 業

 

「春歌」                 TAM−001
 1994年秋にリリースされたエロ歌CD「春歌」は考えられないようなメンツが参加している。コンパや宴会の戯れ歌をレコーディングするという文化事業とも言えるこの企画は歌手・夜叉の菊と彼の古くからの友人踊り子・二代目一条さゆりによるものだ。二人の故郷福岡・九州地方で誰とはなしに歌い継がれていた春歌に彼らなりの新しい詞の解釈も織りまぜながらカラッとした「しゅんか」に仕上がっている。(「春歌」には関西バージョンもあり、こちらはラッパー河内屋菊水丸が唄っている)
 豪華写真集付きのCDは現在版元にも在庫がないという幻の・・・という状態だ。

「せがれの不思議」

セッセッ倅の七不思議
戦争じゃないのに鉄兜
竹でもないのに節がある
ゴムでもないのに延び縮み
  倅よどこ行く青筋立てて
  故郷の畑に種蒔きに

風邪でもないのに鼻たれて
日陰にいるのに色黒い
大砲じゃないのにタマがある
槍でもないのに突きたがる
  倅よどこ行く青筋立てて
  故郷の畑に種蒔きに

護るも攻めるも黒猫が
姐ちゃんのめめさん咬みついた
姐ちゃんあわてて医者呼んだ
医者はそれ見て珍宝立てた
  倅よどこ行く青筋立てて
  故郷の畑に種蒔きに

勇壮な大日本帝国海軍の行進曲軍艦マーチは戦後も親しまれてきたが、現在ではパチンコ・ソングくらいにしか思われていないだろう。僕らが、色気づいた頃、おいさん達が歌うこの替え歌を聞いて、まだ見ぬ故郷の畑に想いをはせたものだ」

 


え歌」

一つとせ、一人娘とする時にゃ親の承諾得にゃならん
二つとせ、二人娘とする時にゃ姉の方からせにゃならん
三つとせ、醜い娘とする時にゃハンカチかぶせてせにゃならん
四つとせ、よその二階でする時にゃ音が出ぬようせにゃならん
五つとせ、磯の浜辺てする時にゃ砂の入らぬようせにゃならん
六つとせ、むりやり脅してする時にゃ強姦覚悟でせにゃならん
七つとせ、質屋の娘とする時にゃ入れたり出したり流したり
八つとせ、八百屋の娘とする時にゃかぼちゃ枕にせにゃならん
九つとせ、校長の娘とする時にゃ退学覚悟でせにゃならん
十とせ、 尊いお方とする時にゃ羽織、袴でせにゃならん
     あー、のんきだね
     あー、のんきだね

数え歌には地方により、ヨサホイ節として親しまれているが・・・時にゃ、・・・せにゃならんの歌詞も色々なパターンがありもっともポピュラーなしゅんかだ」

 


「金太公」

黒く茂れる股ぐらの
サネのあたりの夕まぐれ
毛の下陰にマラ留めて
精の行く末をつくづくと
忍ぶしとねのそがの中
散るは未通女の血の花か

マラは雫をうち払い
わが子金タマ呼び寄せて
父は萬古に赴かん
穴の中にて討ち死にせん
汝はここまで来たれども
疾く疾く帰れふんどしへ
疾く疾く帰れふんどしへ

 


橋の唄〜真中づくし」

一番電車に乗り遅れ
二番電車は満員で
三番電車に飛び乗って
上の橋から赤坂門
大名町から万町
ぐるりと回って天神町
そこで城南線に乗り替えて
五丁目三丁目は夢の中
着いた所が一丁目、
そこで電車を飛び降りて
目指すところは柳橋

この世に咲く花何の花
あんた好きなの何の花
梅か桜か桃の花、藤か菖蒲か芍薬か
菊か椿か杜若、鶏頭、菫か水仙か
蘭か薊か福寿草、木瓜か蓮華か睡蓮か
私ゃあんたの曼珠沙華

そこでお部屋に通されて
とったお部屋は四畳半
まずは電気を芥子の花
おへそとオヘソが押し牡丹
あんた下から百合の花
私ゃ上から月見草

真ん中真ん中真ん中よ
お江戸は日本の真ん中よ
それを人間に例えたら
お顔じゃお鼻が真ん中よ
お胸じゃお乳が真ん中よ
お腹じゃお臍が真ん中よ
それから三寸下がったら
三階建てなる寺がある
一番寺がドテ願時
二番寺がサネ願時
三番寺がアナ願時
夜の十二時過ぎた頃
衣を脱いだ坊さんが
出たり入ったり苦行する
これまた苦行の有り難さに
熱い涙がドックドク

「博多の街に路面電車が走っていた頃の旧町名の電停の名が出たりでテンジンノチョウ世代には懐かしい。おまけに花の名前が歌いこまれ花街・柳橋を歌っている。赤線廃止により遊廓で遊べなかったのが口惜しい」

 


「ボ三昧」

夕べ島原で女を十人ほど買ってみたではないかいな
蛸、巾着、かわらけ、閂、愛宕山
上付き、下付き、長毛、前垂れ、
中で良いのがまんじゅボボ 
  Ahh manjubobo 

箪笥の引き出し開けて
紙出せ、紙もめ、紙持ってこい
とても良いからもう一番
  Ahh mohichiban

他人でも三番すりゃかわいうてならぬ
中細りの胡瓜まらくるりと入れたら
あーぁ良さ良さ

泣く泣く持ち上げた
嘘で涙が出るならば目に唾つけて
泣かしゃんせ泣かしゃんせ

ボボにも色々ありまして
松葉くずしに帆かけ船
寝ぼぼ立ちぼぼ座りぼぼ
野原でするのは露天ぼぼ
海でするのは水中ぼぼ
あんた好きなのどんなぼぼ
  Ahh donnabobo

一つひよこの温めぼぼ
二つ風呂屋の裸ぼぼ
三つみみずのからみぼぼ
四つ夜中のさぐりぼぼ
五つ医者の注射ぼぼ
六つむっつり狙仙ぼぼ
七つ仲間でまわしぼぼ
八つ八島のぼぼヶ島
九つ乞食の貰いぼぼ
十で床屋のハサミぼぼ

男も女も兄ちゃんも姉ちゃんも
父ちゃんも母ちゃんも爺も婆も
神父も坊主も尼さんも
猫も杓子もボボ三昧ボボ三昧
寝ても覚めても夢の中でも
寝ても覚めても夢の中でも
ボボ三昧ボボ三昧

男は女の爪楊枝
女は男の植木蜂
ボボ三昧ボボ三昧
ボボ三昧ボボ三昧
寝ても覚めても夢の中でも
ボボ三昧ボボ三昧

「島原の子守歌として親しまれている民謡をエッチな替え歌で初めて聞いたとき(二十数年前)、男女の描写がリアルなくせに、いやらしさも無く歌われているのを聞いて、僕は詞をメモしていた。メモはなくしてしまっていたが、夜叉の菊がこの歌の詞を教えてくれと言ってきたが、覚えていない所も有ったので、この歌を知っているという元芸妓さんに歌ってもらったテープを渡した。夜叉の菊の大胆な解釈によりかくも過激なBoBo三昧に生まれ変わった。バックの演奏もスゴイ」

 


鑑ブルース」

人里離れた塀の中
この世に地獄があろうとは
夢にも知らない娑婆の人
知らなきゃ甥らが教えようか
身から出ました錆びゆえに
厭なポリ公にぱくられて
手錠かけられ意見され
着いた所は裁判所
鬼の検事に蛇の判事
付いた罪名は傷害罪
廊下に聞こえる足音は
地獄極楽分かれ道
青いバスに乗せられて
揺られ揺られて行く先は
その名も高き練馬区の東京少年鑑別所

薄い青テン着せられて
硬いベッドに寝かされて
三度の飯も麦しゃりで
食っちゃ寝、食っちゃ寝の鑑別所
格子の窓から空見れば
鳥はさえずり花さえも
二度とここへは来るなよと
俺に言うように論ずように

新入り新入りと馬鹿にされ
便所掃除や床掃除
三度の食事も二度、一度
夜は涙で頬濡らす
余りの辛さに耐えかねて
ぶくろの駅までずらかれば
張り込み看守にぱくられて
もとの練馬に逆戻り

一年三月の刑終えて
やっとの重いで娑婆に出りゃ
かわいいスケちゃん人の妻
おいら一人で男泣き
父さん母さん許してね
これからまじめになりますと
誓った言葉も上の空
またも踏み入る馬鹿の道

「この歌は春歌ではないが、その昔から守屋ひろしや小林旭などが歌っていた。ちっちゃい頃聴いた覚えがある。夜叉の菊はこんな経験はしていないが、彼が唄えばどういうわけかうなづいてしまいそうだ」

 


艶者
唄   :夜叉の菊 Yasha no Kiku  元サンハウス
六弦 :猿の銀次 Masiro no Ginzi 元ルースターズ
大砲 :鋼鉄三郎 Hagane Tetusaburoh 元ルースターズ
太弦 :十勝の亀丸Tokati no Kamemaru 元サンハウス
鍵盤 :天王寺馬好Tennohji Bakou 元ボ・ガンボス
合いの手:雲ノ月太郎Kumono Tukitaro
助っ人 :大熊猫
      袋熊
      八木
音戯師 :練馬ノ赤縄

宴者
河原者 :正名僕蔵
娼妓  :一条さゆり
       水上 乱 
       小夜子
       リカ
写し絵師:ガイラ
        佐粧俊之
髪結い師:谷米淑次郎一座
 縄師  :明智伝鬼
 絵師  :松田睦巳
  置き屋 :工作室 譚

 


「過去二度ほど春歌五人衆としてライブも行っているが、ロックのライブでは見せない、どことなくユーモラスなステージだ。夜叉の菊にはキのない上半身裸になってほしくない。
 この春歌のCDにはBoBo三昧以外の曲のカラオケが収録されている。いちばんロックっぽいBoBo三昧は、一発録りのためカラオケがないので残念だが、酒盛りの雰囲気でエッチな歌を大声で歌うのも一興だろう」

 

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